2016 | 2015 | 2013 | 2009 |
水郷筑波国定公園の水と緑を生かした水郷佐原水生植物園で、名物のあやめが見頃を迎えます。約六fの園内には、四〇〇品種一五〇万本の花菖蒲が咲き乱れ、美しい紫色が広がります。園内には藤袴・大納言など粋な名前のついた花菖蒲が、種類よく区分けされ、白・紫・黄色など涼やかに咲き誇ります。江戸系・伊勢系・肥後系など花の種類も豊富で、花菖蒲の栽培では東洋一の規模といわれています。また、サッパ舟と呼ばれる小舟で園内の花めぐりをお楽しみいただくことができます。舟から眺める花菖蒲もまた格別です。絣の着物に赤い前掛けと足袋、三角の編み笠をかぶって“棹”を操る女船頭さんの姿は、この時期の風物詩となっております。花菖蒲は、色々な種類が次々に咲くので、遅咲き種が出る六月下旬までご覧いただくことができます。
◎佐原囃子の演奏と手踊り
国の重要無形民俗文化財に指定される『佐原囃子』は、七月に行われる八坂神社の祇園祭・十月の諏訪神社の秋祭りに曳き廻される山車の上で演奏されるお囃子です。佐原囃子は四〇〇年以上前の天正年間の神楽囃子に発し、その後江戸文化と交流の中、能や歌舞伎の囃子の影響を受け現在の形態になってと云われています。水生植物園では、この伝統ある佐原囃子を園内水路の舟にて入園者の皆様にご披露いたします。その際、お囃子に合わせて踊りも披露されます。
水郷佐原水生植物園
佐原囃子:あらく囃子連、手踊り:荒久女子連
※博物館側の入口からは入場できず、正面入口からのみ入場可能になっていました。