2013 | 2007 |
塩浦区の氏神で、安永二年(一七七三年)の明細帳に浅間宮として記載されているほか、境内には寛政九年(一七九七年)に江戸の富士講中によって奉納された手洗石などがある。六月三〇日に浜と拝殿でお山開きの祭典を行い、総代が吹く法螺貝を合図に、氏子が裸足でお参りに登る。このとき各々シオハナとよぶ海草(ホンダワラ)を供える。また生後一〇〇日以上の新生児がいる家では、この日ゴダチという赤い幟を早朝に奉納する。七月一日は子供神輿が出て賑わう。おびしゃ(奉納芸):おびしゃ(おかざき)は、塩浦区の祭礼(六月三〇日・七月一日)と一月(時期は年によって異なる)の年二回行われています。五年に一度の大祭の時は、「がい」「医者どん」「きつね」が登場する前座と「鬼」「鍾馗」「おかめ」が登場する後座の二部構成。通常の祭礼と一月については、前座のみです。祭礼の前になると、塩浦青壮年会が中心となり、練習しています。一月は小学生が前座をやります(ショートバージョン)。長い間、踊り手がいなく、途切れていましたが、平成十二年に青壮年会が地元の伝統芸能の伝承するため、地区の先輩方に指導いただき、復活させたのが始まりです。
塩浦の浅間参り
◎当日の行動
早朝に祭礼の準備をする。十四時頃に社務所から、海岸にある式典場へ関係者が歩いて向かう。その後に境内へ戻り、休む間もなく山開きを行う、地域の関係者が登山し山頂にある祠の周りを左廻りを三回行う。十四時四〇分頃、法螺貝の音が集落に響き渡り、新生児がいる家は海辺の式典場にある海草(ホンダワラ)を手に取り、その場を三回左廻りをする。赤い幟(ゴダチ)を手に持ち、新生児をおんぶし鳥居をくぐり、長い石段を登り山頂の祠を目指す。参道の所々にある祠にも、海辺の式典場で手に入れた海草(ホンダワラ)を奉げ、新生児の健康を祈願する。山頂の祠にたどり着いたら、左廻りを三回行う。また、裏から下山する時にある祠にも海草(ホンダワラ)を奉げる。塩浦の浅間神社の大祭は五年に一度:氏子や地区の青年により神輿が出され、地元では“おおまち”と言われています。
※次期大祭は、二〇一五年六月三〇日・七月一日です。