2014 | 2013 |
六月の上旬土曜日に行われる。子供達が笛や太鼓でお囃子を奏でながら田んぼの周りの道を練り歩く。山支の外れにあるため池から、成東寄りの矢部橋のたもとまでの2km弱をおよそ一時間かけて廻る。乾燥した小麦の殻を田んぼに積み、その中にお菓子(うどん、そば、すもも、餅等)を入れる。子供達は、このお菓子を取ったあと殻に火を付ける。この火付け役は、現在は、大人が行っている。また、現在は、小麦を作らなくなったため稲藁を燃やしている。山支地区の虫送りは、隣の集落である本郷地区と合同で行われている。かつては、二〇〜三〇人の子供達が参加する大規模なものだったが、現在は、子供の数が少なくなった事もあり、参加する子供は五〜六人である。
◎現状の虫送り
当日は十六時三〇分頃に主催の神楽連が「本郷生活研修センター」に集合し、十七時前に軽トラック三台が出発地のため池へ向かう。軽トラは「藁束・囃子連・子供達」の三台で行動し、ため池から道中の十五ヶ所で藁束を広げ燃やして虫送りをする。十人前後の子供達も一緒に参加し、各家の入口に菓子袋が置いてあり、虫送り道中に貰い受ける。この地区も昔は竹櫓を組み藁苞なども作っていたが、今は少子化となり行事も簡略化されながらも続いている。移動は常に軽トラに乗って行われる。
山支・本郷の虫送り
Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
農村の風景に虫送りの煙が風に揺れ、稲藁の炎が害虫を焼き尽くす。
ため池から虫を誘い出し、作田川へ虫を追い出す。
山支集落(西暦奇数年)と本郷集落(西暦偶数年)が合同で行う虫送りは主催の集落が一年毎に代わり、点火順序も若干変わる。
山支集落の最終点火地点は矢部橋のたもとであり、本郷集落の最終点火地点は研修センターの前である。
◎撮影について
現地へ到着したら、「本郷生活研修センター」前の道路は少し広いので、動きがあるまでそこで待機をする。
虫送りは三台の軽トラで行動しますので、取材側も車両(車・バイク・自転車)での同行追跡が無難です。
ただし、軽トラはゆっくりとした速度で移動していますので、体力に自信があるのなら自分の足で追跡した方が良い。
※夏祭りは七月海の日、秋祭りは十月第二土曜日 賀茂神社で獅子舞奉納と村廻り