2011 |
この神事は、毎年六月最終日曜日、武射神社で執行される夏越(水無月)の祓え(禊)といい、田植えが終り季節の交替に当たって、邪神をはらい災を除く年中行事の一つである。祭事は古式に則り清浄厳粛に展開し、一般参詣人はあらかじめ鳥居に設けられた浅茅の輪をくぐり、茅麻の幣で身を祓い清め、撫物と伝う人形で身を撫でてもらい参拝を終る。昇殿者は神前に設けられた真菰のござに座し、2人の介添人が挙げる輪をくぐり、この2人が声高く「水無月の夏越の祓えする人は千歳の命延ぶと云うなり」の、和歌を朗詠する間に、玉串を奉奠して退出する。この祭事に使用した一切の輪、幣、撫物等は取り纒めて、作田川の川原に持ち出し、水辺に玉串を立てて祝詞を奉し、祓い清めて水中に流し神事は終る。いわゆる、禊の神事である。「大はらい」は、知らずに犯した罪や穢れを、祓い清め、神様の御心に叶う正しい生活を続けようという伝統的信仰行事です。当日は午前十時の花火を合図に、古式に則り神官によって進められます。一般の参詣人は、役員の、清めの和歌、「水無月の夏越の祓えをする人は千歳の命延ぶと云うなり」の朗詠の先導で、大鳥居の中央に吊るされた浅茅の大輪をくぐり、撫物と伝う「人形の切り紙」で身を清めて、お神酒を頂いて参拝を終わります。昇殿者は神殿正面の真菰のござに正座し、二人の介添人の挙げる輪をくぐり、和歌の朗詠する間に、玉串を捧げて退座します。この「大はらい」は、外患を取り除き、五穀豊穣、家内安全を祈願するもので、大勢の地域住民が祈願に訪れます。
武射神社 夏越の神事
夏越の大祓(なごしのおおはらい)は全国各地で行われていますが、
千葉県内で市の文化財に指定されているのは、東金市の武射神社だけ。
一般の参拝者は、入口の時に鳥居は潜らず、先に神前にて参拝を済まし御神酒を頂き、菓子パン二つを貰います。
その後、入口の鳥居にある“浅茅の大輪”を先導に続いて8の字を書くように潜ります。
役員は拝殿にて座ったままの状態で二分割された“浅茅の大輪”の上段部分を介添人が持ち上げ、その間に玉串を捧げます。